【3月26日 AFP】ドイツの格安航空会社ジャーマンウイングス(Germanwings)4U9525便がフランス南部のアルプス(Alps)山脈に墜落し乗客乗員150人が死亡した事故で、操縦士の1人が墜落前に操縦室から閉め出されていたことが、回収されたボイスレコーダー(音声記録装置)のデータから判明した。事故調査当局の関係者が26日、AFPに明らかにした。

 この関係者によるとボイスレコーダーには、座席のうちの1つが後方に押され、扉が一度開閉された後、扉をノックする音が記録されていたが、「その時点から墜落まで会話は一切録音されていなかった」。席を立ったのが機長と副操縦士のどちらなのかは、今のところ不明という。

 またレコーダーには、2人が離陸直後にドイツ語で交わした会話も記録されていたが、特に不審な点はなかったとされる。また、墜落直前には地面に接近していることを知らせる警報が鳴り響いていたという。(c)AFP