【3月23日 Relaxnews】初代フランス皇帝ナポレオン・ボナパルト(Napoleon Bonaparte)の流刑地として知られる南大西洋の島、英領セントヘレナ(Saint Helena)島に、初の商業便が乗り入れる見込みだと地元当局が発表した。

 セントヘレナの政府によると、同島に来年開設を予定している新空港と、南アフリカのヨハネスブルク(Johannesburg)を結ぶ路線を週1便で運航する方向で、南アフリカの航空会社コムエアー(Comair)と最終交渉に入ったという。 

 セントヘレナへは現在、南アフリカのケープタウン(Cape Town)から不定期の船便で5日かかるが、空路が開設されれば4時間半に短縮される。新空港のオープンは、セントヘレナ島に多くの旅行者を呼び込むきっかけとして期待されている。

 ナポレオンは1815年、ベルギーのワーテルロー(Waterloo)で敗北してセントヘレナ島に追放され、1821年に同島で死去した。

 セントヘレナの人口は4200人。蒸気船の登場やスエズ運河(Suez Canal)開通までは、欧州やアジア、南アフリカを結ぶ海のルートの寄港地として栄えた。(c)Relaxnews/AFPBB News