【3月19日 AFP】18日に行われたサッカー欧州チャンピオンズリーグ2014-15(UEFA Champions League 2014-15)決勝トーナメント1回戦第2戦で、敗れたものの強烈なパフォーマンスを見せたマンチェスター・シティ(Manchester City)のGKジョー・ハート(Joe Hart)に対し、FCバルセロナ(FC Barcelona)のリオネル・メッシ(Lionel Messi)が「怪物」と称賛のコメントを寄せている。

 ハートはこの試合、10本のシュートストップを披露し、バルセロナの得点をイヴァン・ラキティッチ(Ivan Rakitic)のゴールだけに抑え込んだ。

 メッシは絶妙なアシストでラキティッチの得点を演出したものの、イングランド代表守護神の驚異的なプレーに阻まれて最後までゴールを割れず、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)を抜いて欧州カップ戦の歴代最多得点者に再浮上することはできなかった。

 そのため、世界最優秀選手に4度輝いているメッシも、この日は称賛する側の立場にまわり、「ハートは怪物だ」と話した。

「今日は全部止められた。僕らはもっと点を入れてもおかしくないだけのプレーをしたと思うし、絶好機もたくさん作ったけど、キーパーが素晴らしかった」

「すごいとしか言いようがないよ。でも大切なのは、うちが目標を達成して勝ち進んだことだ」

 この日は無得点に終わったものの、多くの人が、今のメッシは輝かしいキャリアのなかでも最高に近い状態にあると考えている。チームも公式戦ここ18戦中17勝を挙げ、リーグ、スペイン国王杯(Copa del Rey 2014-15)、チャンピオンズリーグの3冠も現実的に狙える位置につけている。

 メッシは、年明け直後のレアル・ソシエダ(Real Sociedad)戦の敗戦を契機に、チームにちょっとした危機が起こったことを皮肉ってか、「あのどん底からキャリア最高の状態へ、自分がこんなあっという間に変わるなんてね」と話した。

「チームのみんなと同じように、とにかく今のこの瞬間を楽しんでるよ。僕らのやってるサッカーと、出している結果をね」

(c)AFP/Kieran CANNING