【3月19日 AFP】米北西部アイダホ(Idaho)州の漁業狩猟局によると、同州の野生生物保護区でハクガン約2000羽が死んでいるのが見つかった。家禽(かきん)コレラへの感染が疑われている。

 ハクガンは翼の先端だけが黒いのが特徴の渡り鳥。死んだ群れは、アラスカ(Alaska)州に向かう渡りの途中だった。

 州当局は死因として家禽コレラに感染した可能性を挙げているが、どこで感染したかは分からないという。一方、野生生物の専門家らは、研究施設での検査結果を待つとしている。

 専門家によれば、家禽コレラは急速に感染が拡大する恐れがあり、飛んでいる途中で死ぬ鳥もいる。これまでの研究では、感染から6~48時間で死に至る確率が高いことが分かっている。

 米当局は、家禽コレラは人間に大きな危険を及ぼすことはないとの見解を示している。

 ハクガンの死骸が見つかった場所の近くには、ワシ約20羽がいたことが野生動物の専門家によって確認されている。しかし、ワシにも感染が広がっているのかは不明で、死骸が見つかっても原因が家禽コレラと確認できるとは限らないという。(c)AFP