【3月16日 AFP】無敗のフロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.、米国)との対戦を控えるマニー・パッキャオ(Manny Pacquiao、フィリピン)が、14日に抜き打ちのドーピング検査を受けていたことが明らかになった。

 フィリピンのGMAニュース(GMA News)は、米カリフォルニア(California)州ロサンゼルス(Los Angeles)にあるパッキャオの練習拠点に医療技術者が抜き打ちで訪れ、同選手が血液と尿のサンプルを提出したと報じている。

 この抜き打ち検査は、世界反ドーピング機関(WADA)が五輪方式のドーピング検査に両選手が合意したと発表してから日を置かずに行われた。

 長らく待たれた対戦を5月2日に控える両選手は、抜き打ちで行われる尿検査と血液検査に協力し、検査員に対して、事前にスケジュールと居場所を通知しなければいけない。

 また試合後にも検査は行われることになっており、検体がヒト成長ホルモン(HGH)とエリスロポエチン(EPO)に陽性反応を示すかどうか確認するという。

 ドーピング検査は、両選手の対戦を実現させる上での障壁となってきた。メイウェザーは以前、パッキャオが運動能力向上薬物を使用しているのではないかと疑いをかけたことがきっかけで、パッキャオ側に訴えを起こされていた。(c)AFP