【3月12日 AFP】米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)は11日、米大統領警護隊(シークレットサービス、US Secret Service)が、酒に酔った状態で車を運転していた隊員らがホワイトハウス(White House)の防柵に衝突する事故を起こした疑いについて調査を開始したと報じた。

 シークレットサービスでは、ホワイトハウスへの不審者の侵入や隊員の買春スキャンダルなど不祥事が相次いでおり、今回の疑惑が事実と確認されれば、さらなる失態を重ねることになる。

 ワシントン・ポスト紙の報道についてシークレットサービスからのコメントは得られていないが、ブライアン・リアリー(Brian Leary)報道官は同紙に対し、調査は米国土安全保障省(US Department of Homeland Security)の監察総監が行うことになると話した。

 シークレットサービスの一連の不祥事をスクープしてきたポスト紙によれば、2人は今月4日夜にホワイトハウスの防柵に突っ込む事故を起こした。2人はパーティーで飲酒していたとされ、事故現場で他の警護隊員が呼気検査を実施しようとしたが、上官が制止し、帰宅が認められていた。うち1人は、バラク・オバマ(Barack Obama)大統領の近接保護を担当する選抜隊員だったという。(c)AFP