【3月12日 AFP】ゴルフ規則を統括するロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフ・クラブ(R&A)は11日、世界のゴルフ場が今年はじめには合計3万4011か所を数えることになったという新たな報告が示されたと発表した。

 ゴルフの競技人口が世界中で増加し、2016年のリオデジャネイロ五輪では正式種目に復帰することになっている中で、今回のような報告書が提出されたのは初めてとなる。

 米国ゴルフ財団(NGF)によって設立された、米国に拠点を置くゴルフの市場調査団体が明らかにした報告書によると、2014年末までに世界206か国で合計3万4011か所でゴルフ場が建設されたとしている。

 これらの施設の79パーセントは、米国、日本、カナダ、イングランド、オーストラリア、ドイツ、フランス、スコットランド、南アフリカ、そしてスウェーデンの10か国に位置している。

 一方、世界のゴルフ施設の45パーセントが米国、22パーセントが欧州で占められている中で、ゴルフ場が1か所にとどまるのが50か国、100か所以上が30か国、そして500か所以上が(米国を除き)8か国と報告されている。

 今回の報告書によって、ゴルフが世界中で発展していることが示され、さらに合計696か所でゴルフ場が建設中および建設計画が進行中であることが明らかとなった。

 これらの新たな建設プロジェクトで80パーセントを占めるのがアジア、欧州、そして北米となっているが、最近の2年間ではベラルーシ、アゼルバイジャン、そしてグルジアなどで初めてゴルフ場が開設されている。

 また、マケドニアやサントメ・プリンシペなど様々な国々でも、初めてのゴルフ場が建設中となっている。

 R&Aの最高責任者を務めるピーター・ドーソン(Peter Dawson)氏は、「今回の新たな報告書によって、ゴルフが世界中で発展しているという素晴らしい展望が開け、施設の正確な数も初めて示されたことになる」と語った。

 報告書は2年ごとに発行されていく予定で、今後のゴルフ界の発展を測っていくものになる。(c)AFP