【3月11日 AFP】米地質調査所(US Geological SurveyUSGS)などの研究チームは10日、今後30年以内に米カリフォルニア(California)州を大地震が襲うリスクが劇的に高まっているとの報告書を発表した。同報告書には、改良された地震予測技術が用いられたという。

 カリフォルニアの地震活動はこの100年間ほど平穏な状態を保っている。地震予測は難しいため具体的な時期は不明だが、将来のどこかの時点で巨大地震が発生すると専門家らは予測している。

 USGSによると「カリフォルニアが今後30年以内にマグニチュード8以上の地震を経験する確率は、約4.7%から約7.0%に引き上げられた」という。

「第3回全カリフォルニア地震破壊予測(UCERF3)」と呼ばれる今回の報告書は、断層線の複雑な性質を認めた上で、将来のリスクを説明するために最新手法を採用している。

 報告書の主執筆者で、USGSの科学者のネッド・フィールド(Ned Field)氏は「今回の確率更新は多重断層破壊の可能性を含めたことによるものだ。この場合、個々の断層の範囲内にとどまらず複数の断層が同時に破壊される恐れがある」と語る。「カリフォルニア州の複雑な断層系全域に及ぶ広範囲の地震活動を表せるという点で、これは著しい進歩だ」

 報告書の共同執筆者の一人、南部カリフォルニア地震センター(Southern California Earthquake Center)のトム・ジョーダン(Tom Jordan)所長は「同州にあるサンアンドレアス(San Andreas)断層系が地殻変動力でばねのように押し縮められ続けていることが原因で、大地震は避けられないことが分かっている」と述べた。「UCERF3モデルは、当然起きると予期しておくべき事象に関するより詳細な情報を政治指導者や一般市民に提供し、防災態勢の向上につなげることを可能にするものだ」(c)AFP