【3月11日 AFP】医療用マリフアナの使用に関するこれまでで最も包括的な法案が10日、米議会上院に提出された。超党派で提出された法案は、現行の連邦法が定めた治療目的のマリフアナ使用に対する制限の撤廃を目指した内容となっている。

 米国内ではすでに23州が多発性硬化症やてんかんなどの治療に大麻の使用を認めている。しかし、連邦法の下では依然として禁止されているため、利用者が捜査されたり、逮捕されたりする可能性が残されている。

 提出された法案は、州法を順守する形で医療用マリフアナの製造・流通・所持を行った場合は、連邦法が定めたこれらの行為に対する罰則規定を撤廃する内容が含まれている。

 現在米国では、医療用マリフアナが違法とされている州の住民がすでに合法化されている州で入手したマリフアナを所持して帰宅しようとすれば、州境を越えた時点で逮捕される可能性がある。(c)AFP