【3月8日 AFP】ナイジェリアのイスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」は7日、過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」に忠誠を誓う音声メッセージを公開した。これに先立ちナイジェリア北東部では同日、女による自爆攻撃を含む3件の爆発が起き、少なくとも58人が死亡、139人が負傷している。

 8分間の音声メッセージでは、ボコ・ハラム指導者のアブバカル・シェカウ(Abubakar Shekau)容疑者が、ISの最高指導者アブバクル・バグダディ(Abu Bakr al-Baghdadi)容疑者を「イスラム教のカリフ(預言者ムハンマドの後継者)」と呼び「われわれの忠誠を発表する」と述べている。

 メッセージはマイクロブログのツイッター(Twitter)にボコ・ハラムの使っているアカウントから英語、フランス語、アラビア語で投稿された。

 シェカウ容疑者はこれまでも動画でバグダディ容疑者に言及していたが、忠誠を誓ったのは今回が初めて。

 これに先立ち、ボコ・ハラムによる攻撃が頻発しているナイジェリア北部ボルノ(Borno)州の州都マイドゥグリ(Maiduguri)では、多くの人々で混み合う市場2か所とバス停で3件の爆発が相次いだ。死者には子どもたちが多く含まれている。

 まず、午前11時20分ごろ市内のバガ(Baga)魚市場で女が自爆。約1時間後、地元住民に人気のマンデー(Monday)市場でも爆発が起き、買い物客らがパニックに陥った。さらに午後1時頃、ボルノ特急(Borno Express)バスターミナルに隣接した中古車置き場でも爆発が発生した。

 2件目と3件目の爆発も自爆攻撃とみられるが、詳細は今のところ不明。いずれもボコ・ハラムの関与が疑われている。

 ボコ・ハラムによる攻撃では、過去6年間で1万3000人が死亡しており、マイドゥグリは頻繁に攻撃対象となっている。(c)AFP