【3月4日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するウィリアムズ(Williams)は3日、テストドライバーのスージー・ヴォルフ(Susie Wolff)が、今季3つのレースでフリー走行に参加することを発表した。

 ヴォルフは今季、新型車「FW37」のハンドルを握ると、バルセロナ合同テストで86周を走行。今季は第5戦スペインGP(Spanish Grand Prix 2015)、第8戦オーストリアGP(Austrian Grand Prix 2015)、第9戦英国GP(British Grand Prix 2015)でフリー走行に臨むという。

 昨年の英国GP(British Grand Prix 2014)でフリー走行に参加し、女性ドライバーとしては22年ぶりとなるGPレースに出走したヴォルフは、チームのウェブサイト上で「私たちの今季の目標は、2014年に続く成功を収めること」と述べた。ウィリアムズは昨年、チームランキングで3位に入っている。

「冬の間、ハードなトレーニングを積んできました。身体的にも最高の状態。新シーズンに向けて、準備万端です」

 英国フォーミュラ3選手権(British Formula Three Championship)やフォーミュラ・ルノー(Formula Renault)、独ツーリングカー選手権(DTM)で経験を積んだヴォルフは、「公式テストドライバーとして、FW37をより長く走らせ、シミュレーターと相互に作用させながら、マシンから最大の能力を引き出し、改善点がどう反映されているか確認したいと思う」と意気込みを語った。

「ウィリアムズのロスターに入ったドライバー全員が、これに向けて一緒に動いている。2015シーズンに、できることをすべてやる準備はできています」

 ウィリアムズは、チームを創設したフランク・ウィリアムズ(Frank Williams)氏の娘であるクレア(Claire Williams)氏を代表代理として迎えているほか、若手のアレックス・リン(Alex Lynn)をテストドライバーに起用するなど、その門戸の広さで知られている。(c)AFP