【3月4日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、チェルシー(Chelsea)のジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は3日、主将を務めるジョン・テリー(John Terry)がクラブとの契約を延長するのは確実と明かした。

 34歳のテリーは、今季終了後にチェルシーとの契約が切れる。しかし、モウリーニョ監督は、今季のテリーは契約延長の打診をクラブから引き出すのに十分なプレーを見せていると語った。

 敵地で行われる4日のウェストハム(West Ham)戦を前に、クラブの練習場で記者会見に臨んだモウリーニョ監督は、「私に保証できることは、彼が来シーズンもチェルシーの選手だということだ」とコメントした。

「その点は保証する。なぜ保証できるかと言えば、私は理事会と本人の意見を知っているからだ。間違いなく契約を勝ち取る。間違いない」

 クラブ生え抜きのテリーは、1日に行われたキャピタル・ワン・カップ(Capital One Cup 2014-15)決勝のトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)では先制点を記録し、チームの2-0の勝利に貢献すると同時にマンオブザマッチに選出されている。

 イングランド代表でも主将を務めたテリーは、ラファエル・ベニテス(Rafael Benitez)氏が暫定監督を務めた2シーズン前は、膝の負傷もあって出場機会を減らし、苦しい時期を過ごした。

 それでも、モウリーニョ監督が2013年にクラブに復帰すると、テリーは再びチェルシーのDFラインに欠かせない選手となり、ギャリー・ケイヒル(Gary Cahill)とクルト・ズマ(Kurt Zouma)が相方の座をめぐって争うなかでCBの一角に君臨している。

 モウリーニョ監督は主将の存在感の大きさを認め、テリーがスタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)を去るときにはチームに大きな穴が開くだろうと話す一方で、現時点では、テリーの後継者の問題は考えていないと明かした。

「ああいうビッグプレーヤーは代えが利かないものだが、同時にそういった選手がチームにいて、まだ重要な役割を担っているときでも、監督というのは『次をどうするか』を考え始めなくてはならない」

「それでも、われわれはそのプロセスにじっくり時間をかけることができる。ジョンが今シーズン、まだまだ何年もやれる選手だとまたしても証明してくれたからね」

 その一方でモウリーニョ監督は、GKペトル・チェフ(Petr Cech)については去就が不透明だと認めた。チェフは今シーズン、ティボー・クルトワ(Thibaut Courtois)の台頭で、絶対的な守護神の座を失っている。

 モウリーニョ監督は、「ペトルが周囲の説得で意見を変える男だとは思わない。とにかく待つだけだ。残ってくれるのを祈りながらね」と語った。

「それが私の願いだ。すごくすごく、残ってほしいと思っている。しかし説得に時間を費やそうとは思わない。決めるのは本人だ」

(c)AFP/Ian WINROW