【3月3日 AFP】男性器の平均サイズは一体どのくらいなのか? この永遠の問いに答えるために世界の1万5000人のデータを分析した科学的回答の一つによれば、勃起時には長さ13.12センチ、周囲11.66センチが平均だという。一方、弛緩時の平均は長さ9.16センチ、周囲9.31センチだという。

 泌尿器の専門誌「BJUインターナショナル(BJU International)」に発表された英国のチームによる研究は、17~91歳までの男性を対象に欧州、アジア、アフリカ、米国で、過去に専門家によって測定された20の研究のデータを統合した。男性器の長さと周囲に関してこれまでに存在したデータを初めてすべて合わせたものとなる。

 チームはこの結果から、性器が小さいと悩む男性がカウンセリングを受ける際に医師が用いることのできる照合グラフを作成した。医師の助言で、自分にあったコンドームを選ぶためにも役立つかもしれない。

 実際には標準範囲よりも性器が大きかったり、小さかったりする男性はそれぞれ全体の2.28%にすぎないという。研究チームは「男性の大多数にとって、自分の性器の大きさが標準範囲であることを再確認する一助になるはずだ」と述べている。一方で「大きいと自慢」の男性の自尊心をしぼませるという意図せぬ効果もあるかもしれないとしている。

 過去の研究で対象となった人の大半は欧州系と中東系の男性で、完全な比較はできないが、男性器の大きさと人種の相関関係を示す証拠はなかったと、チームは述べている。また足の大きさと男性器の長さの相関関係を示す有力な証拠もなかった。だが研究チームは一方で、過去の研究に参加した男性たちは、性器の大きさに自信がある人々だった可能性があり、そのため結果に多少の偏差が出た可能性は認めている。(c)AFP