【3月2日 AFP】米大リーグ(MLB)のシカゴ・ホワイトソックス(Chicago White Sox)は1日、シカゴ(Chicago)初の黒人選手でキューバ出身のミニー・ミノーソ(Minnie Minoso)氏が死去したと発表した。

 ホワイトソックスはミノーソ氏の詳しい死因については明らかにしていないが、亡くなったのは2月28日夜だとしている。

 ホワイトソックスのオーナーを務めるジェリー・ラインズドルフ(Jerry Reinsdorf)氏は、「わが球団とシカゴの街は本日、胸が張り裂けるほどの喪失に遭遇した。われわれは親しき友人で、偉大な人物を失い、涙があふれている」と語った。

 1949年にクリーブランド・インディアンス(Cleveland Indians)でMLBのキャリアを開始したミノーソ氏は、1951年にホワイトソックスに移籍し、シカゴを拠点とするチーム初の黒人選手となった。

 するとミノーソ氏はホワイトソックスでの初打席で、ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)のヴィック・ラスキ(Vic Raschi)から本塁打を放っている。

 シカゴで政治活動と結婚生活を開始したバラク・オバマ(Barack Obama)大統領も、ミノーソ氏に哀悼の意を表している。

 オバマ大統領は声明で、ニグロリーグを経て言葉の壁や人種差別と闘いながら大リーグで夢を追求したミノーソ氏について、「サウスサイダー(下層階級が住む南側の住人)や私を含めた全米のホワイトソックスファンにとって、ミニー・ミノーソ氏はこれまでも、そしてこれからも『ミスター・ホワイトソックス』だ」とコメントした。