【3月2日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)政権下で最も注目を集める暗殺事件となった野党指導者ボリス・ネムツォフ(Boris Nemtsov)氏殺害事件を受け、首都モスクワ(Moscow)中心部で1日、同氏を追悼する行進が行われ、主催者発表で7万人、警察推定で2万1000人が参加した。

 今回の行進は、10万人以上の人々が街頭に繰り出した2011年12月のデモ以降で最大規模の反政府デモとみられる。参加者らはネムツォフ氏を追悼するとともに、ロシア政府の対ウクライナ政策を厳しく批判した。

 ロシア第2の都市サンクトペテルブルク(Saint Petersburg)でも同様の行進が行われ、6000人が参加。一部の参加者はウクライナ国旗を身にまとっていた。

 ネムツォフ氏は先月27日に殺害される直前、ラジオ放送でロシア国民に対し、1日にモスクワで行われる集会に参加し、ウクライナ紛争とプーチン大統領に抗議するよう呼びかけていた。ネムツォフ氏殺害を受け、集会は追悼行進に打って変わり、当局は5万人の参加を承認していた。(c)AFP/Anna SMOLCHENKO, Olga ROTENBERG