【3月1日 AFP】ドイツを拠点とする右派ポピュリスト団体「西洋のイスラム化に反対する愛国的欧州人(Patriotic Europeans Against the Islamisation of the OccidentPEGIDA)」が2月28日、イングランド(England)北東部ニューカッスル(Newcastle)でデモ行進を行った。PEGIDAが英国でデモを組織したのは初めて。ただ、地元警察によると、参加者は推計375人にとどまり、約2000人のカウンター(対抗)デモに圧倒された。

 警察は「個別の出来事」で5人を逮捕した一方、PEGIDAと対抗集団「ニューカッスル団結(Newcastle Unites)」のデモがいずれもトラブルなく通過したと強調した。逮捕された5人は17~54歳の男性で、容疑は襲撃や治安妨害、公然泥酔だという。

 カウンターデモに参加した急進左派議員のジョージ・ギャロウェイ(George Galloway)氏は、「ドイツの組織が英国に設立されるとは全く尋常ではない。いかにもこの国にいかれた右翼団体が存在していなかったようではないか」と述べ、「どこであろうとも、やつらには反対すべきだ」とコメントした。

 PEGIDAのデモは本拠地ドイツで大勢の参加者を集め、オーストリアやスウェーデンでも小規模ながら行われている。(c)AFP