【3月1日 AFP】28日に行われたイングランド・プレミアリーグ第27節のマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)対サンダーランド(Sunderland AFC)の一戦で、サンダーランドのウェス・ブラウン(Wes Brown)が退場処分を受けたことについて、試合を担当したロジャー・イースト(Roger East)主審は、人違いではないとの考えを示した。

 後半19分、ユナイテッドのラダメル・ファルカオ・ガルシア(Radamel Falcao Garcia)がブラウンとジョン・オシェイ(John O'Shea)に挟まれるような形で倒れると、ブラウンにレッドカードが提示された。

 ファルカオはオシェイに背後から倒されたように見え、両チームの監督と選手も、試合後に困惑をあらわにしている。しかし、プロ審判員協会(PGMOL)は声明を発表し、イースト主審の判断では、ブラウンもファルカオに対してファウルを犯していたと発表した。

「ロジャー・イースト主審は、ジョン・オシェイとウェス・ブラウンがラダメル・ファルカオに接触したと考えた」

「ブラウンがシュート体勢に入ろうとしていたファルカオにファウルを犯したと判断し、退場処分を下した。審判団全員で相談したが、判定を覆すに足る意見は出なかった」

 ユナイテッドはこれで得たPKをウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)が決めて先制すると、その後もルーニーが追加点を奪い、勝利を収めている。

 サンダーランドのグスタヴォ・ポジェ(Gustavo Poyet)監督は、試合後の会見で、ブラウンの退場処分に異議を申し立てることを検討していると語った。

「主審は選手にファウルが2つあったと話したそうだ。ひとつはジョン・オシェイ、もうひとつはウェス・ブラウンのものだ。そしてブラウンのファウルを取った。ブラウンは誰とも接触していなかった。私には主審に何が見えていたのかよく分からない」

「あらゆる情報を俎上(そじょう)に載せ、選手と話した上で、異議を申し立てるかどうかを判断するつもりだ」

(c)AFP