【2月28日 AFP】国内総生産(GDP)の算出方法を開発した米経済学者、故サイモン・クズネッツ(Simon Kuznets)氏が1971年に受賞したノーベル経済学賞 (Nobel Prize in Economics)のメダルが26日夜、米ロサンゼルス(Los Angeles)で行われた競売で39万848ドル(約4700万円)で落札された。

 ノーベル賞のメダルが競売にかけられたのは今回でわずか6個目で、経済学賞のメダルは初めてだという。1985年に亡くなったクズネッツ氏は他の経済学者とは異なり、人口統計学と統計学を用いて、人口増加が国家の生産力に与える影響を理解しようとした。同氏が受賞した年は、ノーベル経済学賞の創設後まだ3年目だった。

 米競売会社ネイト・D・サンダース(Nate D. Sanders)は落札者の氏名を明らかにしていない。メダルには本物であることを示すクズネッツ氏の息子のポールさんからの手紙も付けられているという。(c)AFP