【2月28日 AFP】米中西部ミズーリ(Missouri)州タイロン(Tyrone)で26日、大量殺人事件が発生し、容疑者を含む9人の遺体が発見された。同州警察当局が27日、発表した。

 警察によると、事件はまだ捜査中だが、タイロンにある4軒の住宅で7人が銃殺され、容疑者は犯行後に自殺したとみられている。

 そのほかにも、5軒目の住宅で高齢の女性1人の遺体が発見されたが、ミズーリ州ハイウエー・パトロールによると自然死の可能性が高いという。

 同州ハイウエー・パトロールのジェフ・キンダー(Jeff Kinder)巡査部長は記者会見で、「容疑者はタイロン在住の36歳の男で、隣接するシャノン(Shannon)郡で、車の中で死亡しているのが見つかった。銃による自殺とみられる。高齢の女性と容疑者も含め、合計で9人の遺体が発見された」と述べた。

 親族への連絡が完了していないため、容疑者と死亡者の氏名や、容疑者と死亡者の関係は公表されていない。タイロンはミズーリ州中南部の町で、敬虔(けいけん)なキリスト教徒が多い「バイブル・ベルト」と呼ばれる地域にある。人口の97%が白人で、住民の5人に1人は貧困層に属する。(c)AFP