【2月27日 AFP】世界の音楽業界は26日、地域間におけるアルバム発売日のずれをなくし、今後は金曜日を世界的なリリース日とすることで合意した。インターネットを通じて楽曲を瞬時に手に入れることができる時代において、発売日のずれは著作権侵害を助長する存在となっていた。

 音楽ソフト小売店やレコード会社、ミュージシャンを代表する各国の組織は、今後はアルバムが世界各国で現地時間金曜日午前0時1分に発売されるよう統一することで合意した。

 音楽業界の世界的組織である国際レコード産業連盟(International Federation of the Phonographic IndustryIFPI)のフランシス・ムーア(Frances Moore)CEO(最高経営責任者)は、9か月にわたる話し合いの末に出された決定について、今年夏までに北半球の国で施行される予定であることを明らかにした。ムーア氏によると、満場一致での合意だったという。

 これまでは、英国とフランスでは月曜日、米国では火曜日、日本では水曜日、オーストラリアとドイツでは金曜日にアルバムがリリースされることが一般的となっていた。

 デジタルフォーマットでのダウンロードやストリーミングサービスの成長など、音楽ソフトの流通形態が刻々と変化する中、アルバム発売日の「多様性」は時代にそぐわないものとなり、一部地域での先行リリースは、闇市場での取り引きを助長する存在となっていた。

 一方、世界最大の音楽市場である米国では、一部小売業者らが金曜日を発売日とすることに反対している。現時点においても週末は混雑するため、客足が鈍い火曜日に消費者を呼び込みたいというのがその言い分だ。

 ムーア氏は、別の曜日に発売するケースが生じたとしても、法理上の問題はないとの見解を述べた。(c)AFP/Shaun TANDON