【2月27日 AFP】(一部更新)太陽系内にある準惑星「セレス(Ceres)」(ケレス)の表面に、2つ目となる光の点が発見され、米航空宇宙局(NASA)の科学者らはその正体について頭を悩ませている。NASAの無人探査機「ドーン(Dawn)」は現在、太陽系の小惑星帯内で最大の天体であるセレスの軌道に入る準備を進めており、同機の調査によってこの光の謎が解明されるかもしれない。

【特集】太陽系外惑星イラスト集

 NASAのニュースリリースによると、セレスから約4万6000キロ離れた位置から撮影された画像には、以前発見された明るい点の隣に、やや暗めの点が並んで写っている。この2つの光は同じベイズン(盆地)から発せられているとみられている。

 ドーンのプロジェクトを担当するクリス・ラッセル(Chris Russell)氏は「火山のような光源を示している可能性がある。だがそうした地質学的な解釈をする前に、より解像度の高い画像が送られてくるのを待った方が良いだろう」と話している。

 ドーンは来月6日にセレスの軌道上に投入される予定となっており、科学者らは、ドーンがより近い位置にまでセレスに接近し周回することで、謎の光がより高画質で捉えられることを期待している。(c)AFP