【2月26日 AFP】米首都ワシントン(Washington D.C.)で26日午前0時(日本時間午後2時)、嗜好(しこう)用マリフアナの使用が合法化された。ただ、保守派の議員らは反対の姿勢を強めている。

 ワシントンでは昨年11月に住民投票が行われ、少量のマリフアナの使用を成人に限って認める案に圧倒的多数が賛成した。売買は今後も禁止される。

 米国内では既にコロラド(Colorado)州とワシントン(Washington)州で嗜好用マリフアナの使用が合法化されており、24日にはアラスカ(Alaska)州でも使用を認める法案が可決された。7月にはオレゴン(Oregon)州でも合法化される。

 しかし、連邦政府直轄の「コロンビア特別区(District of Columbia、首都ワシントンの正式名)」は「州」ではなく、連邦法では嗜好用マリフアナの使用は依然として違法なことから、共和党の一部議員らは強気の姿勢を崩していない。

 保守強硬派「ティーパーティー(茶会、Tea Party)」を支持基盤とするユタ(Utah)州選出のジェイソン・チェイフェッツ(Jason Chaffetz)下院議員(共和党)は24日、ミュリエル・バウサー(Muriel Bowser)新市長に宛てた書簡で「合法化を認めれば(中略)違法と知りながら進んで連邦法を犯すことになる」と指摘。米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)に対しても、マリフアナ所持によって「刑務所行きになる可能性がある」と警告した。(c)AFP/Robert MACPHERSON