【2月26日 AFP】スペインの憲法裁判所は25日、北東部カタルーニャ(Catalonia)自治州が昨年11月に実施した独立の是非を問う非公式の住民投票について、全員一致で違憲の判決を下した。

 憲法裁は、カタルーニャ自治州議会で昨年9月に可決された同自治州での住民投票の実施を可能にする法令について、主権に関する住民投票を実施する権利は中央政府にのみあるため違憲と判断した。

 憲法裁は既に昨年9月29日の時点で、住民投票の実施に強く反対する中央政府の訴えを受けて、カタルーニャ自治州の法令施行に差し止めを命じていた。これに対し同自治州政府は、たとえ合法でなくともカタルーニャの住民に意見を表明する機会を与えられるとして、11月9日に非公式の住民投票を実施。有権者630万人のうち約230万人が投票し、賛成票が約8割に達したと発表していた。(c)AFP