【2月26日 AFP】米グーグル(Google)は25日、欧州での規制環境の厳格化を受け、欧州部門の組織再編に着手する方針を明かにした。

 組織再編の決定は、英経済紙フィナンシャル・タイムズ(Financial TimesFT)が、欧州の2部門を統合して発足する新たな組織を率いることになる同社幹部、マット・ブリティン(Matt Brittin)氏の発言として最初に報じた。

 同社の広報部門は、AFPに宛てた電子メールで組織再編の方針を認めたものの、詳細は明らかにしなかった。組織再編に詳しい情報筋は、今回の決定の目的について、グーグルの企業構造の簡素化に加え、域内の顧客と政策立案者らにより良い形で対応することにあると説明している。

 欧州では、検索結果から特定の情報の削除を求める「忘れられる権利」を認める規則の順守をめぐるグーグルへの圧力が強まっている。また欧州連合(EU)は4年ほど前から、同社に対する独禁法違反に関連した調査を行っている。さらに一部のEU加盟国は、法人税率の低い別の国に移転された同社利益への課税を検討している。(c)AFP