【2月26日 AFP】米ニューヨーク(New York)・ブルックリン(Brooklyn)地区に住むカザフスタンとウズベキスタン出身の男3人が、シリアで戦闘を続けるイスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」への参加を計画した容疑で逮捕された。米当局が25日、明らかにした。うち2人は、米国内でのテロも計画していた疑いが持たれている。

 逮捕されたのは、アブドゥラスル・ハサノビッチ・ユラボエフ(Abdurasul Hasanovich Juraboev)(24)、アクロール・サイダクメトフ(Akhror Saidakhmetov)(19)とアブロール・ハビボフ(Abror Habibov)(30)の3容疑者。その後、外国のテロ組織に対する物質的支援の試みと共謀の罪で訴追された。

 カザフスタン人のサイダクメトフ容疑者は、25日にケネディ国際空港(John F. Kennedy International Airport)でトルコのイスタンブール(Istanbul)行きの飛行機に乗ろうとしているところを拘束された。米検察当局によると、同容疑者はウズベキスタン人のユラボエフ容疑者と共に、トルコからシリアに入国し、ISの側について戦闘に参加する計画を立てていた。

 また、サイダクメトフ容疑者は最近、シリアに渡航できなかった場合には、機関銃を買って米国の警察官や米連邦捜査局(FBI)捜査官を銃撃するつもりだと話していたとされる。さらにユラボエフ容疑者も、米国内での襲撃を準備していた疑いが持たれており、昨年8月にはISから命令があれば米大統領を殺害する用意があるというメッセージをインターネット上に投稿していたとされる。

 一方、3人目のハビボフ容疑者は、サイダクメトフ容疑者がISに加わるための資金づくりを援助した疑いで、25日中にフロリダ(Florida)州の裁判所に出廷する予定だ。サイダクメトフとユラボエフの両容疑者も同日、ニューヨークの裁判所に出廷する予定。3人はともに、有罪となれば最大で禁錮15年の刑が言い渡される可能性がある。(c)AFP