【2月25日 AFP】高級宝飾ブランド「ファベルジェ」は24日、約1世紀ぶりに「インペリアル・イースター・エッグ」と呼ばれる宝飾品の最新作を発表した。帝政ロシアの皇帝ニコライ2世(Nicholas II)が宝石商カール・ファベルジェ(Carl Faberge)に作らせたのを最後に、インペリアル・イースター・エッグは作られていなかった。

 カタール・ドーハ(Doha)で開幕した時計や宝飾品の展示会で発表の最新作「ファベルジェ・パール・エッグ(Faberge Pearl Egg)」は、上質の白い真珠139個とダイヤモンド3300個以上のほか、数多くの宝石で飾られている。 第1次大戦以来、イースター・エッグとして製作を委託された最初の作品だという。

 最後に作られたインペリアルエッグは、「スチール・ミリタリー・エッグ(Steel Military Egg)」と呼ばれるもので、ニコライ2世が1917年2月のロシア革命で退位するわずか数か月前の1916年に作らせた。

「ファベルジェ・パール・エッグ」は、展示会最終日に売りに出される予定。すでに購入に興味を示している買い手も複数いるという。ある見積もりでは、この新しいエッグの価値は200万ドル(約2億3790万円)とされている。

 ただ、この価格は、控えめな見積もりかもしれない。昨年、慈善バザーで偶然発見されたインペリアルエッグの価値は、3000万ドル(約35億6850万円)以上だったと報じられている。(c)AFP