【2月25日 AFP】チェコ東部ウヘルスキーブロト(Uhersky Brod)で24日、武装した男がレストランに押し入って銃を乱射し、8人が死亡した。精神的に不安定だったとみられる容疑者はその後自殺した。当局が明らかにした。

「友情」という店名のレストラン内で、容疑者は25発ほど発砲。パニックに陥った客らは、裏口から逃げ出した。

 先月フランス・パリ(Paris)でイスラム過激派による連続テロ事件が発生し、合わせて17人が死亡。また今月に入ってデンマークの首都コペンハーゲン(Copenhagen)でも銃撃事件で2人が犠牲になっており、欧州には緊張が広がっていた。

 ミラン・ホバネツ(Milan Chovanec)内相はツイッター(Twitter)で、「これまでに集まった情報によると、これはテロ攻撃ではなく、精神不安定な個人による犯行だ」と発表し、犯行の動機が「テロ」だったという可能性は否定した。

 ウヘルスキーブロト市長によると、容疑者が店内に押し入ったのは同日午後1時(日本時間同9時)ごろで、中には20人ほどの客がいた。男は2つの武器を所持しており、25発発砲した後に自殺したという。

 同国民放プリマ・テレビ(Prima TV)によると、ウヘルスキーブロトに住む60代の男と名乗る人物が同局の犯罪ホットラインに自ら電話をかけ、犯行を予告したという。記者らは直ちに警察に通報した。

 プリマ・テレビの記者がニュースサイトのドネス(Dnes)に語ったところによると、容疑者は「自分の身元を明かした上で、リポーターをウヘルスキーブロトに派遣しろと言った」という。さらに、「多くの人から嫌がらせを受けているのに当局は動いてくれない。だから自力で対処するため武器を使うと語った」としている。(c)AFP/Jan MARCHAL