【2月23日 AFP】フランスでシリアへの渡航を計画していたとされる仏国籍の6人のパスポート(旅券)が没収されたことが23日、仏治安当局筋によって明らかにされた。

 フランスで昨年11月に成立したテロ対策強化法では、中東のイスラム過激派に合流するフランス国民の数に歯止めをかけるために、当局に旅券の没収権を認める条項が設けられ、今回が初の適用例となる。

 6人のシリア行きは「差し迫っていた」という。6人のパスポートと身分証明書は6か月間没収され、その後、次の措置が命じられる。

 今回の措置について質問されたマニュエル・バルス(Manuel Valls)仏首相は、同じような例は「もっとあるはずだ」と語った。バルス首相は先月、フランスに居住する約1400人が、シリアやイラクのイスラム過激派にすでに合流しているか、渡航を計画していると語っている。治安当局筋によれば、今回パスポートを没収された6人の他に「約40件の事案について現在捜査中だ」という。(c)AFP