【2月20日 AFP】インド・ムンバイ(Mumbai)の映画館で連続上映記録を20年近くにわたって更新し続けていたラブコメディー映画『シャー・ルク・カーンのDDLJラブゲット大作戦(Dilwale Dulhania Le Jayenge)』が、1009週目で上映終了となった。

 原題は「勇者が花嫁を連れて行く(The Brave-Hearted Will Take The Bride)」の意味。ムンバイの映画館マラーター・マンディル(Maratha Mandir)で上映が開始されたのは1995年1月20日で、主演するインドの人気俳優、シャー・ルク・カーンもまだ今ほど知られていなかった。

 映画は、英国に住むインド人の男女が欧州旅行中に恋に落ちる、という物語。ところが、ヒロインには厳しい父親の決めた婚約者がおり、インドに帰ってしまう。主人公は結婚を許してもらおうと悪戦苦闘する――。

 この作品は「ボリウッド(Bollywood)」と呼ばれるインド映画界の中でも最もファンに愛される大ヒット作となり、マラーター・マンディルでは日中午後の部で上映を続行。常に一定の観客を動員し、多くのファンが何度も映画館に足を運んだ。

 しかし、現地紙DNAによると、昨年11月に1000週目を記録した後、上映時間を朝に早めたところ客足が鈍ったという。20年近い連続上映は他のボリウッド映画を寄せ付けない大記録で、昨年末にインドを訪れたバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領も演説で言及している。(c)AFP