【2月20日 AFP】サッカーヨーロッパリーグ2014-15(UEFA Europa League 2014-15)は19日、決勝トーナメント1回戦の第1戦が行われ、リバプール(Liverpool FC)は1-0でベシクタシュ(Besiktas)に先勝した。

 リバプールの主将スティーブン・ジェラード(Steven Gerrard)は、決勝点となったPKのキッカーの職務をジョーダン・ヘンダーソン(Jordan Henderson)から奪ったマリオ・バロテッリ(Mario Barwauh Balotelli)が敬意に欠けると批判した。

 0-0で迎えた後半40分、ジョーダン・アイブ(Jordon Ibe)が手にしたPKを、けがで欠場したジェラードに代わり主将を務めたヘンダーソンが事前に決められていたとおりに蹴ろうとしていた。すると、バロテッリはヘンダーソンの手からボールを奪い、ヘンダーソンと言葉を交わした。さらに見るからにいら立った様子のダニエル・スターリッジ(Daniel Sturridge)がヘンダーソンに加勢するなか、この不満を無視したバロテッリはこの騒ぎに動じることなく、細かなステップを刻みながら冷静にシュートを蹴り込んだ。

 バロテッリはこれまでキャリアを通じて、クラブと代表で29本中27本のPKを決めている。

 しかしながら、本拠地アンフィールド(Anfield)に設置されたITVのスタジオで解説者として試合を観戦したジェラードは、このバロテッリの振る舞いを快く思わなかった。

 ジェラードはITVで、「ジョーダンがPKを蹴るべきだった。ルールはルールだ。マリオはいたずらが過ぎる」とコメントした。

「マリオは決めているし、評価はするけれど、選手が言い合っているのは良いものじゃない。ジョーダンが主将で、マリオはジョーダンに対する敬意を欠いていた。でも、決めたのは重要なゴールだった」

「6、7人の選手はあのPKを蹴りたかっただろう。全員が全員そんなことを言えばどうなってしまうものか。理由があってルールがあるものだ」

(c)AFP