【2月20日 AFP】ギリシャが欧州連合(EU)のユーロ圏各国に対し6か月間の金融支援延長を申請したことを受け、ドイツは19日、この無条件での延長申請には応じられないという姿勢を示した。しかし双方は後に、解決策を見出せる希望はまだあるという見方を示し、20日に再び開かれるユーロ圏財務相会合へ期待を残した。

 先月末の選挙で発足したギリシャの新しい急進左派政府は、金融支援を受ける見返りに前任の政府が了承していた緊縮策の実施を拒否しており、無条件での支援の延長を申請した。

 これに対しドイツのウォルフガング・ショイブレ(Wolfgang Schaeuble)財務相の報道官は、「申請書は、16日のユーロ圏会合で合意した条件を満たしていない」と指摘し、難色を示した。

 20日にはベルギー・ブリュッセル(Brussels)でこの1週間余りの間に3度目となるユーロ圏財務相会合が開かれ、ギリシャとの妥協点を模索することになっている。(c)AFP/Alex Pigman with John Hadoulis in Athens