【2月13日 AFP】米国の大統領だからといって四六時中、無人機攻撃の問題に頭を悩ませたり危機対応の会議に出席したりしているわけではない。たまには、ちょっとばかり、ふざけてみたりもする。

 まさにバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領のそんな姿を捉えた動画がニュースサイト「バズフィード(BuzzFeed)」で12日に公開された。「みんなやってるけど話題にしないこと」と題された動画のなかで、オバマ大統領は鏡の前でパイロットサングラスをかけてポーズをとってみたり、「February(2月)」という単語の発音に苦労したりしている。

 コップの中の牛乳にクッキーを浸そうとしたのにクッキーが大きすぎてコップに入らず、「ご苦労、オバマくん」と自分を慰める。また、熱心に何を書いているかと思えばミシェル(Michelle Obama)夫人の似顔絵で、その出来にご満悦のようだ。

 動画はさらに続き、オバマ大統領がバスケットボールでシュートを決める真似をしているところへ、職員に扮(ふん)したコメディー俳優のアンドルー・イルニスキー(Andrew Ilnyckyj)さんが現れる。けげんな顔をするイルニスキーさんにオバマ大統領は「YOLOだぜ!」と言う。YOLOとは「you only live once(人生は一度きり)」の頭文字をつなげたものだ。

 この気楽な約2分間の動画に、ソーシャルメディアでは好意的な意見と怒りの声の双方が寄せられている。

 フェイスブック(Facebook)では、「大統領も汚い鏡を持っていることが分かって良かった。ユーモアのセンスも素晴らしい」とのコメントがある一方、オバマ氏を「過去最悪の大統領」と呼び悪態であふれた投稿もある。

 オバマ政権は大統領のイメージ向上を狙って、大統領と有権者が直接つながる手法を取り入れてきた。ソーシャルメディアも積極的に活用している。今回の動画も、オバマ政権が目指す改革の一つの柱である医療保険への加入を国民に促す目的も兼ねている。この動画の閲覧回数は、投稿から短時間のうちに160万回に達した。(c)AFP