【2月11日 AFP】韓国・平昌(Pyeongchang)で行われる2018年冬季五輪の組織委員会(POCOG)は11日、国際オリンピック委員会(IOC)と国際スキー連盟(FIS)から準備遅れの指摘を受けながらも、来年のテスト大会は、予定通り行うことができると主張した。

 五輪で使用される平昌の会場では、年末にボブスレーとショートトラックの大会を実施するほか、2015-16アルペンスキーW杯の開催も計画されている。

 しかし、経済的な問題、工事の遅れ、中央政府および地方政府との内輪もめなどで、準備は大幅に遅れている。

 POCOGは11日の声明で、来年のテスト大会に向けて準備が「計画通り」進んでいることを強調し、会場が「工期通りに」完成することを中央政府および地方政府が約束したとしている。また、来年行われるテスト大会の「詳細計画」を、今月末までにFISに送付するとした。

 平昌は、ドイツのミュンヘン(Munich)やフランスのアヌシー(Annecy)をおさえ、2011年のIOC総会で開催地に選ばれた。

 IOC調整委員会のグニラ・リンドベリ(Gunilla Lindberg)委員長は、先月の視察を終えた後、「いくつかの現場のスケジュールは厳しい」とコメント。作業の加速を要請していた。

 FISのジャン・フランコ・カスパー(Gian Franco Kasper)会長は、先日のインタビューの中で、テスト大会を予定通り実施するのは「ほぼ不可能」と発言している。

 昨年12月にIOCが承認した改革案で、競技の分散開催が可能になり、ボブスレーとリュージュが長野で行われるのではないかという話が持ち上がったものの、韓国側は、一部競技を日本で実施するどんな可能性も除外すると表明した。(c)AFP