【2月11日 AFP】米情報当局は10日、外国人戦闘員が「未曾有の勢い」で大量にシリアに流入していると明らかにした。世界各地から2万人以上が、自発的にイスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」をはじめとする過激派グループに加入しているという。

 米国家テロ対策センター(National Counterterrorism CenterNCTC)の推計によると、これまでに90以上の国から2万人以上が戦闘員としてシリアへ渡り、うち少なくとも3400人が欧米人で、米国人は150人以上だった。NCTCは今年1月に約1万9000人という推計を発表していたが、今回の数字はこれを上回った。最近渡航した外国人戦闘員の大半は、シリアとイラクでイスラム国に参加したものとみられている。

 NCTC のニコラス・ラスムセン(Nicholas Rasmussen)所長は11日に行われる米下院の国土安全保障委員会(House Committee on Homeland Security)の公聴会のために用意した文書の中で、正確な人数は把握できていないものの「増加傾向は明らかであり、懸念される」としている。(c)AFP