【2月10日 AFP】ナイジェリアのサンボ・ダスキ(Sambo Dasuki)国家安全保障顧問は9日、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」を3月の大統領選挙までに掃討し、同選挙の再度延期を避ける決意を表明した。AFPのインタビューに語った。

 ナイジェリア大統領選挙については先週末、ダスキ氏の助言に従い、当初の予定から6週間延期し3月28日に実施されることが発表されていた。

 ダスキ氏はインタビューで、変更された投票日までに「ボコ・ハラムの全拠点を排除する」と宣言。新たな投票日までに達成できる成果について問われると「彼ら(ボコ・ハラム)はいなくなる。解体されるだろう」と語った。

 ナイジェリア当局は以前にもボコ・ハラム掃討の期限を設定したことがあるが、達成されることなく過ぎていた。だがダスキ氏は、たとえ目標が達成されなくとも「その時の状況は選挙に十分資するものになる」と述べ、再度の投票日延期は不要だろうとの見解を示した。

 一方、カメルーン北部では8日、ボコ・ハラムとみられる武装集団がバスの乗客20人を拉致し、うち12人を殺害して残りの8人を解放する事件があった。(c)AFP/Ola AWONIYI, with Aminu ABUBAKAR in Kano