【2月8日 AFP】ナイジェリアの国家選挙管理委員会(Independent National Electoral CommissionINEC)は7日、安全上の理由で、今月14日に予定されていた大統領選を6週間延期して3月28日に実施すると発表した。3月28日は大統領選に加え議会選も行われ、4月11日には州知事選と州議会選が行われる。

 選挙管理委員長によると、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」が支配下に置いた地域の治安回復に軍はもっと時間が必要だとして、治安責任者から大統領選を延期するよう助言があったという。ナイジェリア軍は現在、同国北東部でボコ・ハラムの掃討作戦を実施している。

 3選を目指している現職のグッドラック・ジョナサン(Goodluck Jonathan)大統領は、1983~85年に独裁者として軍事政権を率い、野党から今回の大統領選に立候補しているムハンマド・ブハリ(Muhammadu Buhari)元最高軍事評議会議長と接戦を演じている。コンサルタント企業「africapractice」のダーン・ディモロ(Dawn Dimolo)アナリストは、選挙期間の延長はジョナサン大統領の与党・国民民主党(Peoples Democratic PartyPDP)に有利に働く可能性があると述べた。(c)AFP/Ola AWONIYI