【2月6日 AFP】米国の一流大学の一つ、ハーバード大学(Harvard University)は先ごろ、学内のセクハラに関する方針の見直しを実施し、教授に対し、学生と性的な関係を持ってはならないと通知した。

 見直しを行った同大学の委員会によると教授らは、担当の教員や指導教員であるかどうかにかかわらず、学生と「恋愛関係または性的関係」を持つことが禁じられる。学部生にも大学院生にも禁止は適用されるという。

 大学側は方針の見直しの結果、「これまで使われてきた『不平等な立場の関係』という言葉は、どのような関係を適切と考えるかをはっきりと反映したものではなかったと判断した」という。

 全米の大学では、キャンパス内での性的暴力に関する告発が相次いでおり、今回の見直しは、全米の一流大学が守勢に立たされている中で行われた。

 米教育省は昨年5月、性的暴力やセクハラの苦情申し立てへの対応について連邦政府の調査の対象となっている大学55校のリストを公表。北東部マサチューセッツ(Massachusetts)州にあるハーバード大学もこのリストに含まれていた。

 同大学の伝統的なライバルであるエール大学(Yale University)は2010年に、教授と学部生の性的関係を禁止している。(c)AFP