【2月5日 AFP】フランス人画家ポール・セザンヌ(Paul Cezanne)の南仏の風景を描いた作品が4日、英ロンドン(London)で競売にかけられ、2050万ドル(約24億円)で落札された。同作品が取り引きされたのは1936年以来初めて。

 競売大手クリスティーズ(Christie's)主催のオークションで落札されたのは、「Vue sur L'Estaque et Le Château d'If(レスタクの眺めとイフ城)」。セザンヌ作品としてはめずらしい縦構図の風景画で、南仏レスタク(L'Estaque)滞在中に描かれたもの。

 事前の推定落札価格は800~1200万ポンド(約14億~21億円)だった。

 セザンヌは、1870年に始まった普仏戦争(Franco-Prussian War)で家族と共にエスタクに避難した。その後も数回にわたってこの町を訪れ同作品を制作した。タイトルにある「イフ城」はフリウル諸島(Iles du Frioul)に立つ要塞。(c)AFP