【2月4日 AFP】南米ペルーで、宅配ピザチェーン「ドミノ・ピザ(Domino's Pizza)」の一部の店舗の厨房からゴキブリやネズミのふんが見つかり、同社は営業停止に追い込まれている。米国のドミノ・ピザ本社は声明で「今回の事態に衝撃を受けている。様々なレベルで受け入れがたいことだ」と述べている。

 騒ぎはペルーの首都リマ(Lima)で先週、ドミノ・ピザに宅配を注文した顧客が、到着したピザのトッピング、ペパロニとチーズ、にカリカリに焼かれた胴体のみのゴキブリが混ざっていたと苦情を申し出たことから始まった。このピザの写真がソーシャル・ネットワーク上に出回ると大きな批判が巻き起こり、保健省に対し、リマ市内のドミノ・ピザ店舗を検査すべきだとの声が上がった。

 当局の検査の結果、騒ぎの発端となったピザを製造したカマーチョ(Camacho)地区の店の厨房では複数匹のゴキブリが見つかり、また報道陣に公開された映像から衛生状態が劣悪であることが明らかになった。さらに今週2日、別の保健当局のチームが、別の店舗でネズミのふんを発見した。

 こうした状況を受け批判が高まる中、ドミノ・ピザの現地法人は2日、ペルー国内の全店舗を一時閉鎖すると発表した。ペルー全体でドミノ・ピザは約500人を雇用し、年間100万枚のピザを製造しているという。(c)AFP