【2月2日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2015)は1日、男子シングルス決勝が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が7-6、6-7、6-3、6-0で第6シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)を下し、通算5度目の優勝を飾った。

 3時間39分の激闘を制したジョコビッチは、ここ8年で5度目の決勝進出を果たしており、そのすべてで優勝すると、四大大会(グランドスラム)での獲得タイトル数を8に伸ばした。

 全豪オープンの優勝回数では、1960年代に大会を6度制した地元の名選手ロイ・エマーソン(Roy Emerson)氏に次ぐ記録を持つジョコビッチは、「ここに5度目の王者として君臨し、ロイ・エマーソン氏やロッド・レーバー(Rod Laver)氏ら、テニス界のエリートと肩を並べることができるのは、本当に光栄なことです」とコメントした。

「あなた方の前でプレーできることは名誉です。本当にありがとうございます」

 これまで全豪オープンの決勝に4度進出しているマレーだが、そのうち3回はジョコビッチにタイトルを譲っている。

 それでも、2012年の全米オープン(The US Open Tennis Championships 2012)と、翌年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2013)を制したマレーに対し、ジョコビッチは「今夜は不運だったね、アンディ。君は素晴らしい対戦相手だ。戦い続けた君と、君のチームを祝福したいし、今季残りの大会での幸運を祈るよ」とメッセージを送った。

 優勝したジョコビッチは世界ランク1位の座を守ることになり、現在6位のマレーは、4位に浮上するとみられる。

 昨季は故障に苦しめられたマレーは、「厳しい昨年を乗り越えて、僕らはこの地位に再び上り詰めた。残念ながら、今夜はベストな試合をすることができなかったけど、数か月前よりは向上している。これからもそれを目指して精進するよ」

(c)AFP/Robert SMITH