【1月31日 AFP】イスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」に拘束され、殺害予告が出されているジャーナリストの後藤健二(Kenji Goto)さんとヨルダン軍の戦闘機パイロットの解放を目指し、ヨルダンの首都アンマン(Amman)で日本政府の現地対策本部長を務めている中山泰秀(Yasuhide Nakayama)外務副大臣は現地時間30日夜、報道陣に対し「こう着状態という形になっている」と述べた。

NHKによると中山外務副大臣は「緊張感を維持しつつ、政府一丸となって、情報の分析、精査、共有を行い引き続き対応している」と語った。一方、東京にいる世耕弘成(Hiroshige Seko)官房副長官は31日朝、「引き続き、情報収集をしていく」と述べた。

 イスラム国は、29日の日没までに後藤さんと引き換えにヨルダンに収監されているサジダ・リシャウィ(Sajida al-Rishawi)死刑囚を釈放しなければ、ヨルダン軍の戦闘機パイロット、モアズ・カサスベ(Maaz al-Kassasbeh)さんを殺害すると脅迫していた。ヨルダン政府はカサスベさんが解放されればリシャウィ死刑囚を釈放する用意があるとして、カサスベさんが生存している証拠を示すよう要求している。(c)AFP