【1月31日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するフェラーリ(Ferrari)は30日、イタリア・マラネロ(Maranello)の本部で2015年シーズンの新型車「SF15-T」を発表した。

 2014年シーズンが落胆の結果に終わったフェラーリは、このニューマシンがチームに達成感をもたらすことを期待している。

 フェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)が第19戦アブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2014)を9位で終え、フェラーリは1993年以来となる未勝利でシーズンを終えた。

 フェラーリはコンストラクターズ争いで4位に終わったことを受け、再び頂点を目指すべく上層部の抜本的改革に乗り出し、昨年11月にわずか7か月でマルコ・マッティアッチ(Marco Mattiacci)代表を解任し、後任にマウリツィオ・アリバベーネ(Maurizio Arrivabene)氏を指名した。さらに、その数日前にはマクラーレン・ホンダ(McLaren-Honda)へ加入したアロンソの後釜にレッドブル(Red Bull)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)を獲得している。

 ベッテルは、フェラーリにとって最後の王者となっているキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)とともに新シーズンのドライバーを務めることになる。

 アリバベーネ氏は「(フェラーリの創設者)エンツォ・フェラーリ(Enzo Ferrari)はかつて、勝つ車が最高の車と言った。昨年は醜い車で、勝てない車だった。美学的観点からは今年の車は気に入っている。パフォーマンスについては未知数だが、本当にセクシーだ」と述べた。

 英国人デザイナーのジェイムズ・アリソン(James Allison)の構想の下で作られ、王者メルセデスAMG(Mercedes AMG)を追いかけるため、エンジンが大幅に刷新された「SF15-T」は、2月1日にヘレス・レーストラック(Jerez Racetrack)で行われる合同テストでシェイクダウンされる予定となっている。(c)AFP