【1月30日 AFP】米カリフォルニア(California)州ロサンゼルス(Los Angeles)郡保安局は、米ヒップホップ界の大物シュグ・ナイト(Marion "Suge" Knight)を、29日にロサンゼルスで起きたひき逃げ事件の「重要参考人」とみて捜査を進めていると述べた。

 保安局の広報担当者は、ナイトがこの事件の「重要参考人」であると述べ、それ以上の詳細については明かさなかった。ナイトはヒップホップのレーベル「デスロウレコード(Death Row Records)」の共同創設者として知られる。

 ナイトの弁護士ジェームズ・ブラット(James Blatt)氏が米誌エンターテインメント・ウィークリー(Entertainment Weekly)に語ったところによると、ナイトは、ロサンゼルス南部コンプトン(Compton)の映画撮影セットで起きた乱闘から逃げようとして、通行者2人をはねてしまったという。芸能サイトTMZは、撮影現場でナイトが2人の男と争いになり、車で立ち去ろうとした際に事件が起きたと伝えている。

 ロサンゼルス郡のライアン・ローザン(Ryan Rouzan)保安官代理はAFPに対し、現地時間29日午後2時55分(日本時間30日午前7時55分)に交通死亡事故があり、1人が死亡、1人が負傷したと語った。負傷者は病院に搬送されたという。ロサンゼルス郡保安局刑事課のジョン・コリナ(John Corina)警部補は米紙ロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)に対し、殺人事件として捜査していると語った。(c)AFP