【1月30日 AFP】イタリア・セリエA、ユベントス(Juventus)に所属するポール・ポグバ(Paul Pogba)の獲得競争ではパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)とレアル・マドリード(Real Madrid)がリードしているものの、フランス代表選手はもう1シーズンクラブに残る可能性が出てきた。同選手の代理人を務めるミノ・ライオラ(Mino Raiola)氏が29日、明かした。

 ユベントスでの見事な活躍によりポグバの評価は急騰しており、欧州数クラブがシーズン終了後の獲得を目指している。

 ズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)やマリオ・バロテッリ(Mario Barwauh Balotelli)の代理人を務め、「スーパーエージェント」と称されるオランダ人のライオラ氏は、ポグバをビンセント・ファン・ゴッホ(Vincent Van Gogh)の絵画と比較した。

 29日の伊ガゼッタ・デロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)紙に掲載されたインタビューでライオラ氏は、「ポグバの価値は誰にも分からない。どれだけの金を費やす必要があり、誰が買うのかによる」とコメントした。

 ライオラ氏は、21歳のポグバが「自然に」PSGへ移籍する可能性と、「トップクラブだけ」のためにユベントスを去る可能性を示唆した。

 どちらにせよ、ユベントスは欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)制覇に向けた新チームの屋台骨となる選手を、ポグバの売却益で獲得できるとライオラ氏は考えている。

「ポグバを売却しなければ、チャンピオンズリーグ優勝への挑戦に向けてユベントスが必要な金は手に入らない」

「ポールをどれほどイタリアにとどめておけるか?どのクラブも奥の手を持っている、それを繰り出すときによるだろう」

「PSGが最も自然な選択肢だ。彼が行きたいというのなら、だれも否定はできない。だが、現時点で選択肢に入っているかは分からない。ポールはもう一年ユベントスにとどまるかもしれない」

「それに加えて、退団となれば、彼はトップクラブにしか移籍しない。今年でなければ、来年だ。それと同時に彼の市場価値は、いわゆる『ビッグ』な選手と同等だ。だからもう1年残ることもあり得る」

 レアルはここ最近ポグバからやや距離を遠ざけているが、ライオラ氏は「今日、あちらが興味は無いと言っても、次の日には急いで契約をしにくることもある。彼はこの夏獲得可能な唯一のビッグプレーヤーだ。クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)も、イブラもリオネル・メッシ(Lionel Messi)もだめというなら、唯一獲得できるのは彼(ポグバ)だけだ」と語った。(c)AFP