【1月29日 AFP】フランスにおける動物の地位の改正について議論を続けてきた仏議会は28日、動物を「調度品」ではなく「感情ある生き物」として認識する法案を採択した。

 動物の地位の改正に関しては、1年以上前から時には激しいやりとりも行われながら議論が続けられてきた。今回の採択によって、約200年前に定められた民法典を、動物を「感情ある生き物」としてすでに認識している現行の刑法などに同調せることとなった。

 フランスの皇帝ナポレオン・ボナパルト(Napoleon Bonaparte)が1804年に民法典を作成した当時は、動物は主に農業に従事する家畜と考えられ、人間が所有可能な物や調度品と定義されていた。

 ロビー団体、仏全国農業経営者組合連盟(FNSEA)は、一部の政治家らとともに、法改正は農家の利益を損なう可能性があり、特に畜産農家に打撃を与える可能性があると懸念の声を上げていた。(c)AFP