【1月29日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2015)は29日、女子シングルス準決勝が行われ、大会第1シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)は7-6、6-2で米国のマディソン・キーズ(Madison Keys)を下し、マリア・シャラポワ(Maria Sharapova)の待つ決勝に駒を進めた。

 四大大会(グランドスラム)優勝18回の女王は、果敢な19歳キーズにマッチポイントを8度しのがれたが、自身通算23度目のグランドスラム決勝へ勝ち進んだ。33歳での決勝進出は、オープン化以降の全豪の女子では史上最年長となる。

 これまで全豪の決勝を5度戦っているセレーナは、そのすべてで優勝を飾っており、2007年はシャラポワを下してタイトルを獲得した。

 またこの決勝進出で、セレーナは次の試合の結果にかかわらず、世界ランキング1位をキープすることが確定した。セレーナはすでに100週以上連続で1位に君臨している。

 セレーナはシャラポワとの対戦成績で16勝2敗と圧倒しており、もう10年以上もシャラポワに負けていない。さらに優勝すれば、オープン化以後のグランドスラムの優勝回数で単独2位に浮上する。

 しかし試合後のインタビューで、セレーナは自身のことよりも、同じ米国出身の19歳が見せた奮闘をたたえることを優先した。

 試合を終え、キーズと抱擁を交わしたセレーナは、「この子は間違いなく素晴らしい選手。そう遠くないうちにこの大会、それにほかのグランドスラムを何度も勝つはず」と語った。

 両者合わせて25本のサービスエースが決まるなど、女子有数の強打の持ち主同士の対戦となったこの試合で、キーズは第1セットをタイブレークに持ち込んだだけでなく、最後まで健闘をみせた。

 しかしセレーナも、キーズの力強いストロークに苦しみながら、要所でロブを織り交ぜ、ネットに出てきたキーズの裏をかいた。

 第1セットを獲得したセレーナは、続くセットも序盤で1ブレークアップとすると、キーズの圧力がようやく弱まってきたように見えるなか、相手のダブルフォールトでもう1つブレークを奪い、ゲームカウントを4-1とした。

 ところがキーズも、5-1で迎えたサービスゲームで、相手にマッチポイントを7本握られながらこのゲームをキープ。続くセレーナのサービスゲームでもマッチポイントをしのいだが、最後はセレーナがサービスエースで決勝進出を決めた。(c)AFP