【1月29日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2015)は29日、女子シングルス準決勝が行われ、大会第2シードのマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)が6-3、6-2のストレートで第10シードのエカテリーナ・マカロワ(Ekaterina Makarova、ロシア)を退け、決勝に進出した。

 四大大会(グランドスラム)通算5度の優勝を誇り、2008年の全豪オープンを制した実績を持つシャラポワは、同日に行われる第1シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国) 対マディソン・キーズ(Madison Keys、米国)の勝者と決勝で対戦する。

 27歳のシャラポワは、ロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)で序盤からサーブに苦しんだものの、ここまでの対戦成績で5戦全勝としているマカロワを相手に試合の主導権を握った。

 約10分に及んだオープニングゲームでは、シャラポワはダブルフォールトを2回記録し、2度のブレークポイントをしのぐことを強いられたが、最後は17本のラリーを制した。

 シャラポワはその後、強烈なフォアハンドでブレークに成功すると、続けてサービスゲームをキープし、マカロワを3-0とリードした。

 今回が2度目のグランドスラム準決勝となったマカロワは、試合を立て直そうと試みたものの、自身のサーブに難なく対応するシャラポワのプレッシャーを受け続けた。

 するとマカロワは、ネットプレーに戦術を変更し、シャラポワからブレークバックに成功したが、それは一時的に時間を稼いだだけに過ぎず、シャラポワは即座にブレークを奪うと、最後は第1セットを48分で制した。

 そして迎えた第2セットでも、早々にブレークしたシャラポワが主導権を握り、圧倒されたマカロワは時折涙ぐんだ表情をみせた。

 第2セットの第3ゲームでマカロワは、必死にこのセット2度目となるブレークを阻止しようと試みたものの、シャラポワは強烈なスマッシュを決めてリードを3-0に広げた。

 マカロワはその後、サービスゲームをキープしてなんとか自身の面目を保ったものの、最終的にシャラポワが1時間27分で勝利を収めた。(c)AFP