【1月28日 AFP】(一部更新)国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)は27日、南スーダンの反政府勢力から子ども兵士約3000人が解放される見通しとなり、同日にその第1陣として280人が解放されたと発表した。ただし、同国ではその他にも数千人の子どもたちが兵士として戦闘に参加させられていると指摘している。

 ユニセフによると、同国では過去1年間だけでも、反政府派の武装勢力によって少年を中心に約1万2000人の子どもたちが、兵士として戦闘にかり出された。

 今回解放されたのは、学校に通うことなく最大4年にわたって戦闘に参加していた子どもたちで、中には11歳の子どももいた。その他の子どもたちは、向こう数週間のうちに解放されることになっている。

 世界で最も若い国である南スーダンは、2013年12月にサルバ・キール(Salva Kiir)大統領が、クーデターを企てたとしてリヤク・マシャール(Riek Machar)前副大統領を非難して以降、内戦状態が続いている。

 解放された子どもたちは、ジョングレイ(Jonglei)州ピボル(Pibor)郡に拠点を置く反政府勢力・南スーダン民主軍(Sudan Democratic ArmySSDA)コブラ派(Cobra Faction)を率いるデービッド・ヤウヤウ(David Yau Yau)司令官の部隊に兵士として徴用されていた。

 ヤウヤウ司令官は南スーダンがスーダンから独立する前年の2010年に実施された選挙で議席を失って以降、政府に対する武装闘争を続けている。(c)AFP