【1月28日 AFP】スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)に所属するブラジル代表のネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)が、2016年に母国ブラジルで開催されるリオデジャネイロ五輪への出場と、金メダル獲得に意欲を見せた。

 ネイマールは昨年、久々の母国開催だったW杯ブラジル大会(2014 World Cup)でチームが優勝を逃し、けがの影響で、大敗したドイツ戦に出場できないという二重の痛みを味わった。

 W杯で5度の戴冠を誇るブラジルも、五輪の金メダルにはこれまで手が届かず、2012年のロンドン五輪でも銀メダルにとどまっている。そのためブラジルは、来年のリオ五輪でその流れを正そうと、これまでの大会以上に意欲を燃やしている。

 22歳のネイマールは、リオ五輪の公式HPに掲載されたインタビューで、「チームの一員になって、ブラジル国民にタイトルをプレゼントできたらうれしい。何といっても、僕たちはホームでプレーするんだからね」と話した。

「マラカナン(Maracana Stadium)で優勝できたら最高だし、忘れられない思い出になるだろうな。そのためにも、ピッチで全員が全力を尽くすことを約束する」

「どんなことにも意味があると思うんだ。もしブラジルが五輪の金メダルを取ったことがなくて、それがみんなの悲願だっていうなら、きっとまだその時が来ていないってことなんだよ」

「ブラジル代表のユニホームを着るのは、言葉にはできないくらい名誉だし、あの僕らの色をまとった試合は、一つたりとも忘れちゃいない」

 リオ五輪のサッカーは、決勝が行われるマラカナンのほか、ベロオリゾンテ(Belo Horizonte)、ブラジリア(Brasilia)、サルバドール(Salvador)、サンパウロ(Sao Paulo)のスタジアムが会場となる予定だが、グループリーグでは、W杯の試合が行われたマナウス(Manaus)やフォルタレーザ(Fortaleza)など、別のスタジアムの使用も検討されている。

「今からもう、自分の国で、五輪でプレーする自分の姿をイメージしてるよ。僕にとっては夢の実現だ。コンフェデレーションズカップとW杯では、ブラジルでプレーするチャンスをもらえた。だから、あと足りていないのは五輪だけ。出られたらものすごくうれしいね」

「いろんなスポーツが一堂に会するという意味で、五輪は別ものだ。世界中の人が一緒になって見て、友達や家族がつながる大会なんだ」

 さらにネイマールは、他競技の選手と会えるのも五輪の魅力だと話し、「ウサイン・ボルト(Usain Bolt)のレースはどうしても生で見たい。彼の大ファンだから」と答えている。(c)AFP