【1月27日 AFP】インドのナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相の大胆なファッション・センスにはこれまで賛辞が寄せられてきたが、自分の名前が全体にプリントされたスーツは、国内のソーシャルメディア上で失笑を買っている。

 モディ首相にしては珍しい「悪趣味」とやゆされているのは、訪印したバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領との25日の首脳会談の際に着たピンストライプのスーツ。ウールのオーダースーツの柄は遠目には控えめなピンクのストライプに見えたが、写真を拡大すると、ストライプの1本1本のしまには、首相自身の名前「ナレンドラ・ダモダルダス・モディ」(Narendra Damodardas Modi)が極小の文字で並んでいた。

 スーツの拡大写真はインターネット上で流布し、ツイッター(Twitter)には「#ModiSuit」というハッシュタグが付けられ、笑いのネタにされた。あるユーザーは「誰かに服を盗まれると思ったんじゃない?」とツイートした。また別のユーザーは「(同首相の)デザイナーは何を考えているんだ」と書き込んだ。

 モディ首相は、空港でオバマ大統領を出迎えたときには、インドの男性の衣装クルタを着用しており、ピンストライプのスーツはこの日2着目の装い。オバマ大統領には印象が良かったようで、大統領は夕食会の乾杯の際に、モディ首相の装いに賛辞を贈った。

 自分が着るものに自分の名前を入れた首脳は、モディ氏が初めてではない。エジプトのホスニ・ムバラク(Hosni Mubarak)元大統領は11年に、やはり自分の名前が並んだピンストライプのスーツを着ていた。(c)AFP